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脱法ドラッグと謳われる商品の数々は「合法ケミカル」から作られている。

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ついに今後の脱法ドラッグ規制を左右する指定薬物部会議録が発表されました!

2013年2月15日 薬事・食品衛生審議会 指定薬物部会議事録
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r985200000371ay.html

一通り読めば分かるのですが、行政側としても徐々に脱法ドラッグに対する知識を積んできていると思います。 が、行政側は特に国内で流通している脱法ドラッグ、すなわちハーブやリキッドアロマ、バスソルトです。
私としてはようやく“どの物質を規制するのが一番効率がいいのか”というものを掴んできたように思えます。 後、これらの分析には莫大な費用が掛かるので、いわゆる“本気で”脱法ドラッグを殲滅させるつもりとも読めます。
○□□委員 先ほどに引き続きまして、今回の化合物の検出事例について説明いたします。JWH-307ですが、こちらは2012年の初冬に1製品から、AB-PINACAは2012年の夏頃から検出されまして、全部で11製品、また、18番のADBICAは、2か月ぐらい前に初めて検出されまして、それでも6製品から検出されています。ADB-FUBINACAに関しても、同様に2012年の11月頃初めて検出されまして、それ以後6製品から検出されています。また、5-Fluoropentyl-3-pyridinoylindoleですが、これは2012年の春頃に1製品から、21番のQUPICについては、2012年の10月~11月にかけて初めて検出されたのですが、それ以後42製品から検出されています。以上です。
○鈴木部会長 ありがとうございます。ほかにいかがでしょうか。
  親和性に関しては先ほど分かったのですが、アンタゴニストの可能性を否定するのは、今の乱用実態になるわけですか。
○□□委員 バインディング活性で見ていますので、アンタゴニストかアゴニストかについては検討していません。ただ、この中で幾つか既に□□□□□などで特許が取られている構造類似化合物がありますが、それに関してはきちんとそのような活性を見ています。
○鈴木部会長 例えば、1例ぐらいしかないものは、本当にアゴニスト活性なのだろうかと、アンタゴニストであることを、何か否定しておかないといけないのかと思うのですが。その辺りは、事務局はいかがでしょうか。

いいこと言うな。
そうそれ、アゴニスト―アンタゴニストスペクトルがどの程度なのか、またその固有活性は完全的(フルアゴニスト)なのか部分的(パーシャルアゴニスト)なのか
また逆アゴニストの存在も忘れてはならない、アンタゴニストは受容体をアゴニストが存在しない本来の状態に戻すのに対し、逆アゴニストは受容体を本来の機能以下に減弱させる。

規制確定のケミカル一覧
資料2-1: Pentedrone
資料2-3: α-PBP; α-pyrrodinovarerophenone
資料2-7: Penthylone; P1
資料2-8: bk-MDDMA

以下、規制確定の合成カンナビノイド一覧
資料2-10: AM-1241
資料2-11: STS-135
資料2-12: 5-F-AKB48
資料2-13: AB-001
資料2-14: AM-1248
資料2-15: JWH-030
資料2-16: JWH-133
資料2-17: AB-PINACA
資料2-18: ADBICA
資料2-19: ADB-FUBINACA
資料2-21: PB-22; QUIPC

つ・・・疲れた・・・
途中で何がなんだか・・・

しかし、構造式描いてて本当に面白くねえな最近のカチノンは、と思ったのは私だけでしょうか?

今回は薬物を使用した早期に起こりうる重篤な副作用を私を含めた皆さんの勉強として、以下の4つを抜粋。

アナフィラキシーショック
皮膚眼粘膜症候群・中毒性皮膚壊死症
セロトニン症候群
高血圧性クリーゼ
 
アナフィラキシーショック
 
よく薬剤の副作用に記載されていることを目にしますが、一般の方はともかく現役の医者ですらその実際を知らないことも多く、軽率になりがちです。
しかし、その症状はしばしば激烈で指に軽く付いた薬物(0.01-0.005mg)で生死に関わる重篤な症状を起こすこともあります。

初期症状としては、
脱力感
息苦しさ
体温の低下
徐脈 等

一度起こってしまえば、吸入ステロイドやロイコトリエン阻害薬などはほぼ無意味なので、救急車を呼ぶのが懸命です。

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